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猫の鼻風邪を軽くみてはいけない! [猫の病気]

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猫も風邪をひきます。

くしゃみしたり、鼻水をたらしたり
人の“鼻風邪”と同じ症状を見せます。

しかし

“鼻風邪”だからといって
軽くみてはいけません。





猫の鼻風邪は、『猫ウイルス性鼻気管炎』という病名で、

猫のヘルペスウイルスが原因で起こる猫風邪の一つです。


猫カリシウイルスと混合感染することが多く、
冬場に多く見られます。


この「猫ウイルス性鼻気管炎」は、

母猫からの猫ヘルペスウイルス(FHV)に対する移行抗体が
無くなる1、2カ月齢前後の子猫に多く見られます


通常は2週間程度で回復するものですが、
冬の寒い時期の猫は抵抗力が弱くなっており、
感染すると進行が早く重症化する恐れがあります。




感染後2日から10日程度の潜伏期間をおいて
以下のような症状を示します。

発熱
食欲不振
くしゃみ

鼻水
鼻や顔のヘルペス性皮膚炎
口内炎
角膜炎・結膜炎
涙・目ヤニが増える


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重症化すると食欲が低下するため
急激な衰弱や脱水症状に陥る場合もあります。

子猫や高齢の猫など免疫力が弱まっている猫の場合、
肺炎を起こすなど重症化する場合もあります。

また妊娠中の猫が感染すると流産の危険性もあります。




原因は“飛沫感染”と“接触感染”

ウイルスに感染した猫がくしゃみをすると、
飛び散ったつばから感染が広がっていきます。


またよだれや鼻水などからも接触感染します。

母猫が子猫を舐めたり、
仲の良い猫同士のグルーミング、
多頭飼いでの食器の共有、

などの接触を通じて感染します。

場合によっては、
感染猫に触れた人間が他の猫に触れることでも感染します。



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子猫の場合、母猫の体内にいる間に、
胎盤を介して感染することもあります。

症状が現れていない猫でも、
感染歴のある猫は三叉神経節(脳から顔に伸びる神経)
の中にウイルスを保有していることがありますので要注意!



重症化してしまうと自然治癒することは少ないので、
動物病院での適切な治療が必要です。

しかし
ヘルペスウイルスを直接退治する特効薬はありませんので、
現れた症状に対する対症療法が治療の基本となります。


病院では二次感染を予防するために
抗生物質やインターフェロンを投与します。

通常は2週間程度で回復します。

自宅では
脱水症状を防ぐため飲み水が無くならないように注意し、
栄養のあるフードと室温管理にも気を配ります。


一度感染してしまうと、
回復後もウイルスが体に残り、キャリアとなることがほとんどです。

そのため慢性の鼻炎になってしまう場合もあります。
そして体力が衰えた時など再び症状が出てしまいます。


ですので
なんといっても予防が第一!

猫ヘルペスウイルスにはワクチンがあります。

最も一般的な「三種混合ワクチン」で予防できるのです。

子猫の場合は初年度2回。
成猫の場合は年1回。

費用は大体2~3千円。

この「三種混合ワクチン」で
『猫ウイルス性鼻気管炎』を予防しましょう。




しかしヘルペスウイルスには、
インフルエンザのようにいくつかの型があるので、

ワクチンを打ったのに、まれに感染することがあります。

でも、ワクチンで体内に抗体を作っておけば、
比較的軽状でおさまる場合が多いようです。


自宅に猫を飼っている人は、
風邪ひきの猫にさわらないのはもちろん、

野良猫をはじめほかの猫を触ったら、
帰宅後必ず手を洗うことが大切です。

人間のインフルエンザ予防と同じように注意して
愛猫を守りましょう。










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タグ:猫 鼻風邪
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