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肛門不全で巨大結腸症の猫、障害にもめげずに生きる [猫の病気]

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“巨大結腸症”とは猫に多くみられる病気で
文字通り、結腸が巨大になってしまう障害です。

図でみるとこうなっています。
   ↓

巨大結腸図.jpg



そして“肛門不全”とは
文字通り、肛門がきちんとできていないという障害です。




関連しあっているので
両方併せ持つ猫が多いようです。


この子猫は保護してからこれらの障害を持つ猫だとわかりました。
    

IMG_20150617_213556.jpg



“巨大結腸症”は先天的な場合が多いと考えられています。
長期にわたり便秘の状態になり、結腸の弾力性が失われて異常に太くなった状態です。


排便姿勢をとっても粘膜・軟便が少しだけ出るだけだったり、
排便をしようとしても便が出ない状態が続いたりします。

重い便秘の症状が現れ、嘔吐、食欲廃絶、脱水状態など、 見過ごせない症状に陥ります。

たかが便秘とあなどることはできません。


この子猫の場合、骨盤の発育不全だけでなく
排便・排尿の神経も正常に機能していないようで、
自力では排泄できません


巨大結腸ですので
排泄されない便が結腸に溜まっていくだけ。

保護されずに野良のままだったら
人知れず消えていく命だったでしょう。


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治療法としては
人の手による便出しとなるわけですが

便をやわらかくする必要がありますので
まずは食事管理が大切です。

食物繊維の多いエサで便をやわらかくカサ増しし、
出しやすくします。


そして

●下剤や便を軟らかくするクスリ
●腸の動きをよくするクスリ
●浣腸
などを組み合わせてみます。

ただし子猫にグリセリン浣腸は、
脱水症状になる危険がありますので注意が必要です。


外科的治療法としては
結腸の部分切除肛門の拡張手術
骨盤の拡張手術などがあります。




この子猫の場合
肛門の拡張手術を行ないましたが
やはり自力排泄には至りませんでした。

定期的に病院に通い
人の手による排尿排便を行なっています。


本人は障害者の自覚などないので
いたってやんちゃに過ごしています。


常におむつをしていることも嫌がらず

病院通いにもめげず

一生懸命生きています。










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