子猫のお尻から気味の悪い虫が出てきた! [猫の病気]
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子猫を保護して、
「かわいい!」
「すぐ里親さん決まるね!」
などと喜んでいたある日。
子猫のお尻から小さな白い虫が出てきた。
床に落ちてうごめいている。 (;゚Д゚)
気味が悪い~!!
初めて見る人にはショックですよね。
猫のおなかに寄生する寄生虫でした。
猫の寄生虫について調べてみました。
主なものは、↓
★猫回虫(ねこかいちゅう)
★猫鉤虫(ねここうちゅう)
★瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
★マンソン裂頭条虫(まんそんれっとうじょうちゅう)
★コクシジウム(原虫)
★トキソプラズマ(原虫)
おなかの虫は種類によって、大きさや形状、
感染経路も異なります。
ひとつづつ見ていきましょう。
◆猫回虫(ねこかいちゅう)
猫回虫の成虫は3-12cmの白くて細長い虫。猫の腸に
寄生し、炭水化物やタンパク質を栄養源にします。
感染経路はこうです。
↓
仔猫の腸の中で成虫になった回虫が卵を産み、
糞便中に混ざって外界に卵が排出される。
↓
便に混ざって排出された卵が、グルーミングなどで
他の猫の口に入ることで感染。
妊娠している猫が感染している場合、胎盤感染
で生まれてくる子猫にも感染します。
またネズミや小鳥を捕って食べることで感染することもあります。
成猫は感染しても特に問題症状は現れないこともあります。
しかし子猫に感染した場合は重い症状を引き起こす場合があり、
まれに命に関わることもあるのです。
症状は ↓
・下痢や軟便
・咳や嘔吐(回虫を吐き出す場合も有)
・体重が増えず、発育不良
・お腹が膨れる etc.
治療法は、駆虫薬の投与です。
下痢や嘔吐などの症状があるときはその治療も併用します。
◆猫鉤虫(ねここうちゅう)
猫鉤虫の成虫は、体長1~2cmの細くて白い虫で、
腸の粘膜に咬みついて、血液を吸います。
感染経路は上記の回虫の場合と似ています。
↓
鉤虫の卵は、感染した猫の糞便と一緒に排出される。
↓
この卵が孵化して、幼虫が猫の口の中に入ったり、
皮膚から体内に侵入したりすることで感染。
また、胎盤や乳汁を介して母猫から子猫にも感染します。
成猫では無症状な場合がほとんどですが、
大量に鉤虫が寄生している場合などは、
慢性的な貧血や軟便がみられることもあります。
子猫の場合は重症化することが多く、
発見が遅れると命に関わる場合もありますので、
次のような症状がみられるときは要注意です。
↓
・下痢
・血便やタール状の黒色便
・貧血や脱水
・発育不良 etc.
治療法は、上記同様駆虫薬を投与します。
また、貧血や脱水などの症状がみられるときは
その治療法も併用していきます。
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◆瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
体長50cmにもなるサナダムシの仲間で
腸の粘膜に体を固定し体の表面から栄養分を吸収します。
米粒がつながったような体なので、
白っぽいゴマみたいな粒がお尻の周りにくっついていたり、
猫が寝ている場所に落ちていることがあります。
この虫の感染経路は“ノミ”です。
ノミが瓜実条虫の卵を食べることで媒介。
↓
卵はノミの体内で小虫に成長。
↓
このノミを猫がグルーミングのときなどに食べることで感染。
したがって、ノミの寄生がない猫は感染しません。
少数の寄生であれば、症状はあまり現れません。
しかし、条虫の白い片節や虫体の端が
肛門から出てくることがあります。
瓜実条虫の治療は、やはり駆虫薬の投与。
また、ノミを退治しない限り繰り返し感染するので、
同時にノミの駆除も行ないます。
◆マンソン裂頭条虫(まんそんれっとうじょうちゅう)
最大で1~2mになる白いきしめんのような平たいサナダムシの仲間。
小腸に寄生します。
感染すると猫の小腸で1年以上生きる強い虫です。
この虫の感染経路はカエルやヘビ。
猫が、幼虫を持ったカエルやヘビ(中間宿主)を
食べることで感染します。
健康な成猫ではほとんど症状はみられませんが、
他の病気にかかっているときやストレスがかかったとき、
抵抗力が落ちたときなどに、下痢や嘔吐の症状が現れます。
マンソン裂頭条虫は、駆虫薬で治療できるものの、
瓜実条虫駆虫の約6倍量の薬が必要という強者です。
◆コクシジウム(原虫)
コクシジウムは他の寄生虫とは異なり、
顕微鏡でないと見えない原虫です。
腸の細胞の中に入り、細胞を壊しながら増殖していきます。
下痢や血便、食欲不振という症状がみられます。
これは一度感染するとなかなか駆除しにくい寄生虫です。
ごく少数の寄生では何の症状も出ないということがありますが、
環境の変化やストレスで爆発的に増殖します。
とくに子猫が感染した場合は、
急速に消耗してしまうこともある恐い寄生虫です。
◆トリコモナス(原虫)
顕微鏡で見る原虫(単細胞寄生虫)の仲間。
病原性は少ないようですが、
大量に寄生すると下痢、水様便、血便がみられます。
◆トキソプラズマ(原虫)
同じく顕微鏡でないと見えない原虫。
現れる症状は上記2つの原虫とほぼ同様です。
以上、
気味の悪い様々な寄生虫を見てきました。
外で拾った子猫は寄生虫を持っていることがほとんどです。
下痢をしていないか確認し、
糞便を持参して動物病院で調べてもらいましょう。
多頭飼いをしている場合は、すぐに蔓延する恐れがあります。
1頭でも寄生虫を持っている猫が見つかったら
必ず全頭同時に駆虫する必要があるのです。
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子猫を保護して、
「かわいい!」
「すぐ里親さん決まるね!」
などと喜んでいたある日。
子猫のお尻から小さな白い虫が出てきた。
床に落ちてうごめいている。 (;゚Д゚)
気味が悪い~!!
初めて見る人にはショックですよね。
猫のおなかに寄生する寄生虫でした。
猫の寄生虫について調べてみました。
主なものは、↓
★猫回虫(ねこかいちゅう)
★猫鉤虫(ねここうちゅう)
★瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
★マンソン裂頭条虫(まんそんれっとうじょうちゅう)
★コクシジウム(原虫)
★トキソプラズマ(原虫)
おなかの虫は種類によって、大きさや形状、
感染経路も異なります。
ひとつづつ見ていきましょう。
◆猫回虫(ねこかいちゅう)
猫回虫の成虫は3-12cmの白くて細長い虫。猫の腸に
寄生し、炭水化物やタンパク質を栄養源にします。
感染経路はこうです。
↓
仔猫の腸の中で成虫になった回虫が卵を産み、
糞便中に混ざって外界に卵が排出される。
↓
便に混ざって排出された卵が、グルーミングなどで
他の猫の口に入ることで感染。
妊娠している猫が感染している場合、胎盤感染
で生まれてくる子猫にも感染します。
またネズミや小鳥を捕って食べることで感染することもあります。
成猫は感染しても特に問題症状は現れないこともあります。
しかし子猫に感染した場合は重い症状を引き起こす場合があり、
まれに命に関わることもあるのです。
症状は ↓
・下痢や軟便
・咳や嘔吐(回虫を吐き出す場合も有)
・体重が増えず、発育不良
・お腹が膨れる etc.
治療法は、駆虫薬の投与です。
下痢や嘔吐などの症状があるときはその治療も併用します。
◆猫鉤虫(ねここうちゅう)
猫鉤虫の成虫は、体長1~2cmの細くて白い虫で、
腸の粘膜に咬みついて、血液を吸います。
感染経路は上記の回虫の場合と似ています。
↓
鉤虫の卵は、感染した猫の糞便と一緒に排出される。
↓
この卵が孵化して、幼虫が猫の口の中に入ったり、
皮膚から体内に侵入したりすることで感染。
また、胎盤や乳汁を介して母猫から子猫にも感染します。
成猫では無症状な場合がほとんどですが、
大量に鉤虫が寄生している場合などは、
慢性的な貧血や軟便がみられることもあります。
子猫の場合は重症化することが多く、
発見が遅れると命に関わる場合もありますので、
次のような症状がみられるときは要注意です。
↓
・下痢
・血便やタール状の黒色便
・貧血や脱水
・発育不良 etc.
治療法は、上記同様駆虫薬を投与します。
また、貧血や脱水などの症状がみられるときは
その治療法も併用していきます。
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◆瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
体長50cmにもなるサナダムシの仲間で
腸の粘膜に体を固定し体の表面から栄養分を吸収します。
米粒がつながったような体なので、
白っぽいゴマみたいな粒がお尻の周りにくっついていたり、
猫が寝ている場所に落ちていることがあります。
この虫の感染経路は“ノミ”です。
ノミが瓜実条虫の卵を食べることで媒介。
↓
卵はノミの体内で小虫に成長。
↓
このノミを猫がグルーミングのときなどに食べることで感染。
したがって、ノミの寄生がない猫は感染しません。
少数の寄生であれば、症状はあまり現れません。
しかし、条虫の白い片節や虫体の端が
肛門から出てくることがあります。
瓜実条虫の治療は、やはり駆虫薬の投与。
また、ノミを退治しない限り繰り返し感染するので、
同時にノミの駆除も行ないます。
◆マンソン裂頭条虫(まんそんれっとうじょうちゅう)
最大で1~2mになる白いきしめんのような平たいサナダムシの仲間。
小腸に寄生します。
感染すると猫の小腸で1年以上生きる強い虫です。
この虫の感染経路はカエルやヘビ。
猫が、幼虫を持ったカエルやヘビ(中間宿主)を
食べることで感染します。
健康な成猫ではほとんど症状はみられませんが、
他の病気にかかっているときやストレスがかかったとき、
抵抗力が落ちたときなどに、下痢や嘔吐の症状が現れます。
マンソン裂頭条虫は、駆虫薬で治療できるものの、
瓜実条虫駆虫の約6倍量の薬が必要という強者です。
◆コクシジウム(原虫)
コクシジウムは他の寄生虫とは異なり、
顕微鏡でないと見えない原虫です。
腸の細胞の中に入り、細胞を壊しながら増殖していきます。
下痢や血便、食欲不振という症状がみられます。
これは一度感染するとなかなか駆除しにくい寄生虫です。
ごく少数の寄生では何の症状も出ないということがありますが、
環境の変化やストレスで爆発的に増殖します。
とくに子猫が感染した場合は、
急速に消耗してしまうこともある恐い寄生虫です。
◆トリコモナス(原虫)
顕微鏡で見る原虫(単細胞寄生虫)の仲間。
病原性は少ないようですが、
大量に寄生すると下痢、水様便、血便がみられます。
◆トキソプラズマ(原虫)
同じく顕微鏡でないと見えない原虫。
現れる症状は上記2つの原虫とほぼ同様です。
以上、
気味の悪い様々な寄生虫を見てきました。
外で拾った子猫は寄生虫を持っていることがほとんどです。
下痢をしていないか確認し、
糞便を持参して動物病院で調べてもらいましょう。
多頭飼いをしている場合は、すぐに蔓延する恐れがあります。
1頭でも寄生虫を持っている猫が見つかったら
必ず全頭同時に駆虫する必要があるのです。
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タグ:猫 寄生虫
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