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日本の化け猫は勘違いと迷信の組み合わせ? [猫に関するよもやま話]

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化け猫の話 Part2


前回、「鍋島猫騒動」について書きましたが、

もう少し興味深い話がありますので、
今回も化け猫についてです。


「猫又」「行灯の油をなめる猫」

これは日本独特の話だと思います。





① 猫又

猫が化けるものとされたのはまず中国に始まります。

中国でも猫はネズミをとってくれる存在ではありましたが、
虎や山猫が人を化かして食べてしまう寓話も多く伝えられていたため、

飼い猫も同様に人を化かすだろうと想像されたようです。


日本においては藤原定家の明月記の中に
山間部で人を襲う猫の妖怪「猫又」が登場します。

猫又とは尻尾が二股や七股などに分かれている猫の妖怪

長生きの老猫が猫又になるといわれています。
その年数は定かではありませんが。


猫又は人の言葉を話したり、
手拭いを被って踊りを踊ったり、

人に取り憑いて悶死させたり、
大きな牙で人を食い殺したり、するそうです。


尻尾がいくつかに分かれている怪猫って、
何かに似ていませんか?

 ? そう「九尾の狐」


九尾の狐とは、中国神話に登場する生物で、
9本の尻尾をもつ妖狐、狐の妖怪です。


朝鮮においては「クミホ」と呼ばれる。
映画やテレビでよく扱われていますね。


日本では、玉藻前の伝説が有名。

玉藻前とは、平安時代に鳥羽上皇の寵姫であったとされる人物。

じつは妖狐の化身であり、正体を見破られた後、
下野国那須野原で殺生石になったとされている。


こうして考えてみると

猫又の話は九尾の狐の縮小コピー版?
と思えてきますね。

真偽のほどはわかりませんが・・



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ところで
最近面白い情報を目にしました。

海外からの画像でしたが長毛の猫
放っておかれた結果 ものすごい毛玉が、

何本かの尻尾のようになっていたのです。


これこそ猫又?

あるいは九尾の狐?

と思ってしまうほどの・・

じつは毛玉だった。 (´゚д゚`)


超オドロキでしたけど、あり得る勘違い!


猫又も九尾の狐も、

発端は何らかの勘違いだったのかも?
なんて憶測してしまいました。




② 行灯の油をなめる猫

日本の化け猫はなぜか行灯の油をなめる
ということになっています。

“行灯”って時代劇に出てくるあの薄暗い灯りです。

江戸時代、行灯には安い鰯油などが用いられていたとか。
魚油ですから、猫がなめたくなるというわけ。

当時の人々の食生活を考えると納得です。



穀類や野菜類が中心の食事ですから、
猫に与える残り物は当然栄養価の乏しい猫まんま。

魚の骨や頭をたまにもらうか、
鳥やネズミを捕まえたときに、

動物性蛋白質をとれる程度で、

普段のあっさり猫まんまでは猫は栄養不足。

行灯の油を盗みたくなるわけです。


2本足で立って行灯の油をなめる猫の影
障子に映っているのを見れば、

“化け猫”と思ってしまうのも無理からぬこと。



“猫又”も“行灯の油をなめる猫”も

勘違いから生じた迷信だったのかもしれません。









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タグ:化け猫
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